軽快な動作・多機能を目指して作られたWindows Mobile 5/6用のタスク管理&ランチャソフトウェアです。
PC版Windowsのようにタスクバーによるアプリケーション切り替え操作や、[×]ボタンで前面のアプリケーションの終了などを行うことができます。またタップ操作だけではなく、ハードウェアキーに本ソフトウェアを割り当てて二重起動させることにより、キー入力によるタスク切り替え操作や別アプリケーション起動などを行うことができます。
その他にもWindows Mobileを快適に利用するための多数の機能を備えています。
通常Windows Mobileでは×ボタンで最小化が行われますが、本ソフトウェアを起動して[×]ボタンを押すと前面のアプリケーションが終了します。
なお、後述するウインドウ固有の設定で[×]ボタンで閉じないようにすることもできます。※1
×/OKボタンが表示される右上の領域を長押し(Tap&Hold)するとアクションメニューが現れ、以下の操作を行うことができます。
※1:「電話 」や「プログラム」、「設定」、「ライトメール 」などの終了させるとシステムに悪影響を及ぼす恐れのあるアプリケーションは標準で閉じないようになっています。タスクリストに残るのが気になる場合はウインドウ固有の設定で「タスクリストに表示しない」に設定してください。
※2:バックライト輝度は、バッテリー駆動時、AC電源駆動時それぞれの設定が保持されます。SHARP W-ZERO3シリーズでは初期の設定で動作しますが、それ以外の端末では「環境設定」→[バックライト」で適切なモデル名を選択してください。またマナーモードの際、端末によっては音量が正しく設定できない場合があります。
左上に表示されるタスクリストでは、PC版Windowのようにタップまたはキー入力で(後述)タスクを切り替えることが出来ます。
タスクリストのボタンを長押し(Tap&Hold)することでタスクメニューが現れ、最小化、閉じる(ウインドウ固有の設定を無視)、強制終了、ウインドウ固有の設定を行うことが出来ます。
タスクリストのサイズを変更するには、右端を掴んで(メニューが現れる前に)左右に大きくドラッグしてください。タスクリストを移動するには左端を掴んで左右にドラッグしてください。
アクションメニューやタスクメニューに表示されるウインドウ固有の設定は次の3点です。
[×]ボタンを押したときに最小化するようになります。ただし、ウインドウがOKボタンの場合はチェックすることができません。
指定したウインドウを常に(または非アクティブ時)タスクリストに表示しないようにします。元に戻すにはそのウインドウをアクティブにしてからアク ションメニュー側のウインドウ固有の設定でチェックを外します。常時/非アクティブ時を切り替えるには「環境設定」→「全般1」で変更してください。
SHARP W-ZERO3の機能を利用して電源ボタンを押したときにそのアプリケーションが終了するようにします。
ウインドウ判断の条件指定は、「環境設定」→「固有設定」で行うことができます。通常の判定条件は「タイトル」と「クラス名」です。しかし、中にはどちらか一方が変化するアプリケーションも存在します(Opera, YTaskMgrなど)。そのような場合、変化する方の値を空にしてください。また、両方とも変化するようなアプリケーションの場合(EBPocketなど)、それらを空にして「(実行)ファイル名」を指定してください。
×/OKボタンから素早く特定方向にドラッグ(※3)することでいくつかの動作を行います。
ドラッグ方向 | 動作 |
↓方向 | 最小化 |
←方向 | TODAYを表示(全て最小化) |
※3:ドラッグ距離は現バージョンで画面幅(短い方)の1/5に設定しています。
以下のいずれかの操作を行うことによりアプリケーションランチャが起動します。
ランチャへのアプリケーションの割り当ては「環境設定」→「ランチャ」で行ってください。
同じキーに複数のアプリケーションを割り当てると、そのキーを選択したときに同時に割り当てられているアプリケーションが立ち上がります。回線接続機能とインターネットブラウザを一つのキーに割り当てると便利です。
WkTASKが起動中にもう一つWkTASKを立ち上げることにより(※4)、キー操作モードへと移行します。
キー操作モードではタスクの選択や操作の他、指定キー押下でアプリケーションを立ち上げることができます。ハードウェアボタン(※5)やスタートメニューの上部に本ソフトウェアを割り当ててお使い下さい。このモードでのキー操作は以下の通りです。
キー | 動作 |
←/→ | タスク選択決定 |
アクション/エンター | 選択されたタスクに切り替え |
↓ | 選択されたタスクの操作メニューを出す |
クリア(Backspace) | 選択されたタスクを閉じる |
↑ | アプリケーションランチャの表示(「環境設定」→「全般2」でタスクメニュー表示に変更可能) |
右ソフト | アクションメニューの表示(×/OKボタンTap&Holdと同等) |
左ソフト | TODAYの表示 |
それ以外 | 「環境設定」→「ランチャ」でキーにアプリケーションが割り当てられている場合、そのアプリケーションを起動します。 |
※4:ver.0.9.5.0からはWkTaskCmd.exeを同梱しています。こちらの実行ファイルをハードウェアキーに割り当てることにより、従来よりも素早くキー入力モードに移行できます。
※5:シアノン氏のSortInchKeyにて左ソフトキー(SOFT1)のダブルクリック"二度押し(短)"に割り当てて使うとトリプルクリックでTODAY表示など、使いやすい設定になっています。
SortInchKey配布場所 http://d.hatena.ne.jp/xianon/
当ソフトを二重起動すると「キー操作モード」に移行することは前述した通りですが以下のオプションを付けて二重起動することにより、様々な動作を行うことができます。SortInchKeyの設定ではパラメータの欄に入力してください。
オプション | 動作 |
/n | 次のタスクを選択 |
/f | 次のタスクにフォーカスを移動してキー操作モードを終了 |
/c | 前面のタスクを閉じる("×ボタンで閉じない"にチェックがある場合は最小化) |
/x | 前面のタスクを閉じる("×ボタンで閉じない"のチェックを無視して閉じる) |
/a | タスクリストに表示されているタスクを全て閉じる ("×ボタンで閉じない"にチェックがある場合は最小化) |
/i | 前面のタスクを最小化 |
/d | 全て最小化(TODAY表示) |
/m | アクションメニューを表示(×/OKボタンTap&Holdと同じ) |
/o | 回線接続・切断(切替) |
/w | 回線接続 |
/r | 画面回転 |
/t | 画面OFF |
/s | サスペンド |
/e | 再起動 |
/b | バックライト/音量調整ウインドウを表示 |
/l | アプリケーションランチャを表示 |
この内、"/a", "/x"オプションは組み合わせて使うことが出来ます。具体的には"/a /x"と指定することにより、タスクリストに表示されている全てのタスクを、無条件に閉じます。
×/OKボタンのアイコンは初期設定ではVGA用が"buttons.png"、QVGA, RealVGA用が"buttons_qvga.png"から読み取ります(「環境設定」→「スキン」で変更可能)。
アイコンは高さと同じ幅で区切られ、左から「OKボタン」、「押されているOKボタン」、「×ボタン」、「押されている×ボタン」、以降はそれぞれ のマスク画像を表しています。アイコンのサイズはどんな大きさにもできますが、必ず幅と高さを同じにして並べてください(そうしないと区切りがおかしくな ります)。
マスク部はグレースケールで、透明にしたい部分を白、不透明にしたい部分を黒にします。半透明にする場合は灰色を指定してください。
各種設定はレジストリの以下に保存されます。
\HKEY_CURRENT_USER\Software\waku\WkTask
これらの設定のほとんどは環境設定画面にて変更することが出来ますので、通常レジストリを変更する必要はありません。
名前 | 値の種類 | 値の意味 |
RightSpace | DWORD | 画面右端からタスクリストまでの長さ(時計部除く) |
LeftSpace | DWORD | 画面左端からタスクリストまでの長さ |
NoAdjust | DWORD | タスク選択時にボタンの長さを調整しない(1 or 0) |
FixTimeWidth | DWORD | 時間に合わせて幅を調整しない(1 or 0) |
BacklightBattery | 文字列 | バッテリー駆動時のバックライト調節用レジストリ値の名前 |
BacklightAC | 文字列 | AC電源駆動時のバックライト調節用レジストリ値の名前 |
BacklightMax | DWORD | バックライト輝度の最大値 |
BacklightStep | DWORD | バックライト輝度の調節ステップ |
Force3D | DWORD | 常に立体的なボタンを使用する(1 or 0) |
UseCustomColor | DWORD | カスタム色設定を有効にする(1 or 0) |
ColorRepeat | DWORD | グラデーションの繰り返し回数(1〜32) |
StartColor | DWORD | グラデーション開始色(RRGGBB) |
EndColor | DWORD | グラデーション終了色(RRGGBB) |
ShowWhenActive | DOWRD | "常にタスクリストに表示しない"を"非アクティブ時にタスクリストから除外"にする(1 or 0) |
DefaultMode | DWORD | バックライト/音量調整ウインドウの初期状態の指定 (0: 前回の状態を使用, 1: バックライト調整, 2: 音量調整) |
ButtonsVGA | 文字列 | VGA用×/OKボタンスキンのファイル名 |
ButtonsQVGA | 文字列 | QVGA, RealVGA用×/OKボタンスキンのファイル名 |
DecMemory | DWORD | ボタンスキン描画時の消費メモリ削減(1 or 0) |
UpKeyLaunch | DWORD | キー操作モードにて↑キーでランチャを表示(1 or 0) |
RotateRight | DWORD | 左利き用の回転方向を使用(1 or 0) |
UseNumPad | DWORD | ランチャでアプリケーションを電話テンキー状に配置(1 or 0) |
KeyToggleAct | DWORD | キー操作モードでアクティブ中のタスクを選択したときに最小化を行う(1 or 0) |
ウインドウ固有の設定はignore以下に000, 001, 002,...という名前のキーが作成され、クラス名(ClassName)とウインドウタイトル(Title)、実行ファイル名(FileName)が記憶されます。
ランチャアプリケーションの設定はapp以下に000, 001, 002,...という名前のキーが作成され、アプリ名(Name)、パス(Path)、パラメータ(Param)、キーコード(Code, ModCode)が記憶されます。
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